イビデン株式会社

会社紹介

イビデンは、半導体や自動車業界で世界トップクラスの企業を支える「技術開発型企業」です。電子・セラミックを中心に、常にお客様の最先端製品の開発に携わり、革新的な技術で、豊かな社会の発展に貢献しています。

https://www.ibiden.co.jp/

共創への意気込み

本取り組みを通して、弊社が実現したいビジョンや創出したい事業のイメージを外部に発信し、それらに共感いただけるスタートアップ企業とのマッチングを目指します。マッチング後には、社会に存在する未利用エネルギーを有効活用する新規事業を共に創出できることを期待します。将来的には本事業を広く社会に実装することで、エネルギーを地産地消できる社会の実現に貢献します。

責任者:尾久 和丈
グループマネージャー

担当者:高山 祐希

共創ビジョン

持続可能な社会を目指し、エネルギーを地産地消する社会を形成する

環境に配慮し、豊かな社会を将来的に渡り維持・発展させるために枯渇性の資源への依存から再生可能資源の利用へ転換し持続可能な社会の形成を目指すことが国際的に求められています。特に天然資源に乏しい日本では、いまだ未利用の自然資源や捨てられているエネルギーを有効活用し、エネルギーを地産地消できる社会へ変化する必要があると考えます。

当社は1912年に地域経済の復興を目的とした水力発電会社として創業し当社が供給する電力により、多くの紡績会社、化学会社が大垣に進出。地域に根差した事業を通して地域社会の発展に貢献してきました。この経験を元に、当社が将来を見据えた地域社会への貢献として次に取り組むべきことは、地域のエネルギー地産地消化であると考えます。

そこで本活動への取組みを通して、私たちは地域のエネルギー地産地消化につながる新規事業の共創を目指します。将来的には周辺地域への導入・検証を経て、その実績からエネルギーを地産地消する社会のモデルケースを創り上げ、他の地域に広く実装していくことで持続可能な豊かな社会の実現に貢献したいと考えます。

共創形態

Type of Co-creation

事業会社のシーズやアセットと、スタートアップ企業の技術やサービスをどのように掛け合わせるか。事業会社側が希望するマッチングスタイルを記載しています。

  • 自社のみでは解決が難しいマクロな社会課題にアプローチする事業の創出を目指します。そのためには自社が持つものと足りない要素(=弱点)を具体的に明らかにし、その弱点を互いにカバーし合えるスタートアップ企業と手を組み新たな事業の共創を目指します。
  • 弊社およびグループ会社が既存事業の中で抱えている課題や顧客からのニーズに応えられるソリューションを、技術提供やサービス採用の形で共創します。
  • 共創したソリューションは弊社内で実証した後、世の中へ展開し広く社会実装を目指します。

共創テーマ

Theme of Co-creation

事業領域において直面している課題や、目指すべき未来の実現をどのように達成するか。
これから共創によって解決していきたいテーマを記載しています。

01

未利用廃熱の有効利用
~工業炉からの未利用廃熱エネルギーを回収し、
エネルギーの必要シーンで利用するためのソリューション~

イビデン株式会社・共創新事業ニーズメインテーマ 01
顧客

・高温設備を扱う製造メーカー

・未利用の熱を排出する事業者

顧客の課題

投入したエネルギーの大半を廃熱として捨てているが、設備のコストが合わず回収が実現できていない。そこで、廃熱の需要を創出することで採算性のとれる廃熱回収を実現する。

解決策

製造工程で捨てているエネルギーを余さず利用し、社会の省エネルギー化に貢献する。

1.廃熱を使った資源の製造(水素、電気 etc.)

2.蓄えた熱を輸送し、熱の需要地で利用

募集技術

1.廃熱を利用して資源(水素、電気、メタン等)を製造する技術

2.小型、軽量の蓄熱体および蓄熱技術

3.熱の発生地と熱の需要地を結ぶプラットフォーム

アセット

1.高温炉を検証のために利用可能

・温度:数百~3000℃

・国内に3拠点(岐阜県)

海外に2拠点(ハンガリー、メキシコ)

2.炉内の温度シミュレーション技術

02

有機産業廃棄物(廃プラスチック)の
エネルギー資源化によるカーボンニュートラルの実現

イビデン株式会社・共創新事業ニーズメインテーマ 02
顧客
有機産業廃棄物(廃プラスチック)の排出事業者
顧客の課題

製造工程で発生する有機産業廃棄物(廃プラスチック)を廃棄物処理するのではなく、エネルギー資源に変換し地域内で有効利用する

募集技術

有機産業廃棄物(廃プラスチック)をケミカルリサイクルでエネルギー資源に変換することでカーボンニュートラルを実現する技術

アセット

・自社内で発生する廃プラスチックを実証試験に提供可能

・自社が有する知見・反応技術および設備

スタートアップ企業に求める
その他ニーズ

エネルギー地産地消エコシステムを実現する技術およびソリューション

・低コスト、軽量小型化を可能とする蓄電・蓄熱技術

・エネルギーの需要供給の最適化やエネルギーの需要地と供給地をつなげるプラットフォーム

水力発電リソースの利用した新規事業

・安価な冷却水を必要とする研究、製品開発

・大流量の水資源を必要とする研究や製品開発

※現在の水利権は「発電用途」のため、アセット使用の実現性はマッチングしたテーマによって要相談。(別途、水利権の申請と許可が必要になります。)

スタートアップ企業に求める
その他シーズ

・提案いただいた材料シーズや製品モジュールの量産開発能力(プロセスの構築から製造ラインの設計・早期立ち上げ)